良い弁護士と悪い弁護士
常に、良い弁護士でありたいと考えています。
ところで、良い弁護士とは、いったいどのような弁護士でしょうか。
私が考える良い弁護士と、皆さんが考える良い弁護士は、多少違うかも知れません。
私が常に目指している良い弁護士とは、「先の見越せる弁護士」です。
訴訟に勝つという結果をもたらした弁護士が良い弁護士ではありません。
というのも、ほとんどの事件は、弁護士によって勝ち負けが変わることはないといっても過言ではないからです。むしろ、早い段階で「この事件は勝てるから、強気で行きましょう」とか「この事件は危ないから、早く和解で解決しましょう」という判断を下すのが、弁護士の腕の見せ所なのです。
そのためには、日々変化する法律・判例に精通している必要がありますし、ある程度の経験と常識や勘が必要となってきます。
依頼者が主張してほしいことを、何でもそのまま裁判所に伝えるのが弁護士の役目ではないと考えています。法律上正当な主張や、筋が通る主張はすべきですし、逆に通るはずがない主張を繰り返せば、裁判官の心証を悪くするおそれがあります。
これに加えて、仕事が速いこと。先を見越しても、機を逃しては意味がありません。
これからも、より良い弁護士になるべく己を磨き、「選ばれる弁護士」でありたいと思います。