恩師の最終講義
先日、大学時代から大変かわいがって頂き、公私にわたってご指導頂いた慶應義塾大学の平良木登規男教授が定年退官を迎えられるということで、最終講義と記念パーティーに出席してきました。
先生には、学生の間も、卒業してからも、何度となくご自宅に招いて頂き、ご馳走になりました。
そのたびに「君はもう少し(酒が)飲めたら、もっといいのになぁ」と言われてきました。私の家系にはお酒の強い人が誰もおらず、私自身も、お酒は、ほとんど飲まない生活を送ってきたのです。
でも、先生、
今年の正月から、ほんの缶ビール1本程度ですけど、毎晩お酒を飲むような生活をしていますよ。よろしく。
平良木先生は、司法試験を合格後裁判官に任官され、札幌高等裁判所の判事まで歴任されたのですが、大学の強い要請を受けて大学に戻られ、ドイツに留学され「参審制度」について研究されました。
当時は、実務と学問は違うという風潮もあったのですが、今や各大学に法科大学院(ロースクール)が設置され、その初代学院長に就任されたり、今般導入される裁判員制度に関連して引っ張りだこになるなど、一躍時の人になっています。
その時のメジャーではなくても、地道に努力を積み重ねると、花が開くものなのかなぁと、我が身にも置き換えて、改めて頑張ろうと決意しました。
人と人との出会いは不思議なものですが、私は本当に出会いに恵まれてい
ると思います。
堂々と恩師と呼べる先生と出会えることも幸運なことです。
大学のゼミでお世話になった平良木先生しかり、弁護士登録後私を指導していただいた山下光先生しかり、感謝の気持ちでいっぱいです。
少しでも近くまで追いつけるように、そしていつの日か追い抜けるようにとの気概を持って、日々邁進していきたいと思います。