簡裁事件(少額事件)は司法書士、知財特許事件は弁理士が、法廷に立てるようになりました。司法書士や弁理士と、我々弁護士の違いは何かと問われれば、その一つは、しっかりとした憲法教育をうけ、人権とは何かを教え込まれているということではないでしょうか。
普段の仕事や訴訟で憲法論が問題となることはほとんどありませんが、人権は、人が生まれながらに平等である当然の権利であると、まず最初に刷り込まれています。私の出身である慶應義塾の福沢諭吉先生は、このことを「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと云へり」といいました。
そんなことを思い出す1冊です。