「生物と無生物のあいだ」 福岡伸一 (講談社現代新書) ★★★★
- 作者: 福岡 伸一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/18
- メディア: 新書
生物の細胞は常に代謝している。ヒトの細胞も、分子のレベルで見ると、すごいスピードで入れ替わっているそうだ。
数年ぶりにあった人に「お変わりないですねぇ。」などと声をかけることがあるが、実際は数年もあれば、ヒトの身体は分子レベルではとっくに全て入れ替わっていて、「お変わりおおあり」なのだそうである。
高校時代、生物で、「DNAは二重らせんの構造をとっている」「AとC、GとTが対になる」などと習ったのを思い出す。
「生物の定義づけ」を試みるところからスタートし、科学者たちが遺伝子を発見するまでの歴史的エピソードがつづられるなど、興味深い内容である。