先日、先生が受任した国選事件の判決がありました。
被告人とその母親に、それぞれ二度ずつ接見・面会した上、尋問事項や弁論要旨の起案等もさせて頂き、がっつり事件に関与した感があったので、執行猶予の宣告を聞いたときは安心感と達成感を感じました。(相場的には猶予事案だったのですが)
私は、悪い人のために頑張るなんて、という法律に不案内な人と同じような気持ちが少なからずあったのですが、実際に被告人と接触するうち、どうにか更生してほしい、お母さんともうまくいってほしいと思うようになり、そのためには弁護活動が必要不可欠であることを実感しました。
それにつけても、係属先の裁判官の方はすごく人情派というか、大岡裁きというか、自分も被告人の立場になったらあの方に裁かれたいと思わせる方でした。
説諭はもちろん、被告人質問でも、調書にでているほど被告人に悪性があるとは思えないというような趣旨の言辞を何度も述べておられ、こういう刑事裁判官もいいなあと思いました。
(修習生ryu)