「人生は廻る輪のように」 エリザベス キューブラー・ロス (角川書店)
あれれ!?
キューブラー・ロスの著書を初めて読んだのは大学生のころ。
その時の衝撃が忘れられず、本書を購入し直し本棚に寝かせていたのだが、再読してみると印象が違う。
著者は「生と死」について考え抜き、実践した人間。肩書は精神科医であるが、その枠に収まっていない。
人はいずれ死ぬ。これが何を意味するのか。その時人は何を考えるのか。
キューブラー・ロスは以下の5段階をたどるという。
1 否認(自分が死ぬということは嘘ではないのか)
2 怒り(なぜ自分が死ななければならないのか)
3 取引(なんとか死なずにすむよう、何かにすがろう)
4 抑うつ(なにもできなくなる)
5 受容(自分が死に行くことを受け入れる)
キューブラー・ロスの言葉で私が一番印象的だったのは、人はこの世に生を受けることにより苦難の日々を送り、命を終えることによりその苦難から解放されるのであるから、むしろ死は祝うべきことである、というものである。
人は皆、赤ちゃんが生まれると喜び、人が死ぬと悲しむが、実際は全く逆なのだというのである。
ところが、このことが本書には書かれていない。
「死ぬ瞬間」(読売新聞社)の方だったか?確認する必要がありそうだ。
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