未来創造弁護士法人 Blog

東京と横浜にある法律事務所で日々奮闘する弁護士と事務局が、気の向いたときや機嫌のいいときに更新する事務所日記です。

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設問14 (11月26日検討予定)

※11月19日は三田祭期間中のため授業はお休みです。

根抵当権とはどのようなものかについて、普通抵当権と比較しながら簡単に説明しなさい。(20分以内程度)

質権とはどのようなものかについて、抵当権との異同を意識しながら簡単に説明しなさい。(20分以内程度)

留置権とはどのようなものかについて簡単に説明した上で、以下の小問を検討しなさい。

(1) マンションの1室を借りていたAは、家主Bの承諾を得て畳を新品に交換し、エアコンを設置した。賃貸借契約が終了し、Aは退去するにあたり、造作買取請求権(借地借家法33条)を請求することができるが、AはBがこの買取金を支払うまでの間、留置権を行使して部屋を使用することができるか。

(2) 借地人Cが借地上に建物を建てて居住していたが、借地契約の終了にあたり、土地所有者Dに対し、建物買取請求権(借地借家法13条)を行使した。Cは、Dが買取金を支払うまでの間、留置権を行使して建物を使用することができるか。

(3) Eから不動産をF、Gが二重に譲渡され、Fが先に引渡を受けたが、Gが先に登記を得た。GからFに対する明渡請求に対して、FはEに対する損害賠償請求権を理由に、不動産の留置権を主張できるか。

HがJから借りた時計をIに修理に出したが修理代金未払のままJからIに対して時計の返還請求があった場合、Iは修理代金債権を担保するために留置権を主張することができるか。

先取特権とはどのようなものかについて簡単に説明した上で、以下の事例を検討しなさい。

AはBに工作機械を販売し、BはさらにこれをCに転売したが、いずれも代金は未払いであった。Bの債権者DがBのCに対する代金債権を差し押さえたとき、AはBに対する代金債権を確保するため、物上代位によりDに優先して、BのCに対する代金債権を回収することはできるか。

【ヒント】

最判昭和29年1月14日 民集8-1-16

大判昭和10年5月13日 民集14-876

最判昭和43年11月21日 民集22-12-2765

最判昭和59年2月2日 民集38-3-431

最判昭和60年7月19日 民集39-5-1326

最判平成17年2月22日 民集59-2-314