未来創造弁護士法人

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【第86回SUC三谷会】 民法改正 その7

こんにちは。岩﨑です。

SUC三谷会、民法改正の7回目をやりました。

先日、改正法の施行日が平成32年(2020年)4月1日に決まりました。

(その頃には平成ではなく新しい元号になっていますね。)

法務省:民法の一部を改正する法律(債権法改正)について

施行までにはまだ時間がありますが、しっかり勉強して準備しておかないといけませんね。

 

弁済による代位

・任意代位については債権者の承諾は不要になりました。債権者の意思に反して弁済することができなくなるためです。

・共同保証人間での求償の範囲は、他の保証人に対して求償できる範囲内とされました。

・一部弁済の場合、債権者が換価時期を選択する利益を保護するため、代位弁済者は債権者とともにしか権利行使することができないようになりました。

 

相殺

・単なる故意(害意に至らないもの)又は過失に基づく不法行為で、かつ、人の生命又は身体を害していない場合には、不法行為者からの相殺も認められるようになります。

・差押えと相殺の優劣について、無制限説を採用しました。差押えを受けた債権の第三債務者は、差押え前に取得した債権による相殺をもって対抗できます。また、差押え後に取得した債権であっても、差押え前の原因に基づいて生じたものであるときは、第三債務者はその債権による相殺をもって対抗できます。ただし、差押え後に他人の債権を取得した場合には相殺の期待がないので対抗できません。

 

契約の基本的ルールの見直し

契約自由の原則が明文化されました。

・原始的不能であっても契約は有効として扱われます。現行法では原始的に不能な契約について規定がなかったため、契約締結上の過失の問題として処理し、信頼利益の範囲で損害賠償義務が生じるかという観点から議論がされていました。新法では、原始的不能であっても契約は有効であることを前提に、債務不履行の問題として扱うことで、損害賠償の範囲が履行利益まで広がります。

・申込みと承諾についての規定が見直され、全面的に到達主義を採用します。現行法では、隔地者間の契約は例外的に発信主義とされていますが、今日の通信手段の発達を考慮すると例外を設ける必要性はないため、到達主義に一本化されます。