謝罪の難しさ
食欲の秋・・・と思っていたら秋がない・・・という状況に戸惑っている今日この頃です。
先日、担当していた交通事故の裁判が終わりました。
依頼者の方からすれば、お金をいくらもらっても体が元に戻る訳ではありません。しかし、裁判前に保険会社から提示されていた賠償額より多い金額で和解ができたことにより、精神的には救われたのでしょう。大変喜んでいただきました(金額はともかく、争いごとを抱えているというのは精神的に辛いですからね。)。
さて、交通事故の相談でしばしば聞くのは、「加害者が謝ってくれていたらこんな大事にしなかった。」ということ。市販の交通事故の示談マニュアルみたいな本を見てみると、「下手に謝ると自分の非を認めたことになるので、謝ってはいけません。」と書かれていたりします。
確かに、自分に過失がないのに謝罪すると、「あのとき謝ったじゃないの。過失があるからでしょ。」ということになりかねません。しかし、明らかに自分に過失があって怪我をさせたのに、謝罪はともかく、お見舞いにも行かず、示談交渉は保険会社任せ・・・、というのでは被害者もやりきれないでしょう。過失について言い分がある場合でも、せめて「大丈夫ですか」と声をかけるとか、お見舞いに行くとか、誠実な対応は出来るはずなのに・・・と思ってしまう事案も多々あります。
まぁ、「見舞いに来られたって迷惑だ。」って言う人もいるので、難しいですよね。
(アソ弁)
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