前回に引き続き、本日も初回相談におけるニーズのとらえ方について研究を進めました。
たとえば、
「妻の浪費が激しく、生活費のために多額の借金を作ってしまいました。住宅ローンも、サラ金のローンも、自動車ローンもかかえています。もう限界なので離婚したいです。ほんの少しだけ貯金があるので、これは半分もらいたいです。」
というご相談に対して、
【A】なんとか、貯金の半分は確保しましょう
という方針を立てるか、
【B】離婚に際して、プラスの財産だけでなく、マイナスの財産、つまり借金(負債)もお互いが半分負担するよう交渉しましょう
という方針を立てるか、
【C】破産(あるいは民事再生)手続をとることで、借金をすべて解消することができます。そこから新たな生活を始めましょう
という方針を立てるか。
法律の専門家でない相談者は、【A】の依頼しかされません。
相談者の未来のために、どのような提案ができるかが腕の見せ所です。