今年は、少し長めの年末年始、皆様はいかが過ごされましたでしょうか。
結局私は年末もばたばた、年明けは4日から始動しましたので、取り立てて長い休みというわけではありませんでしたが、三が日はあえて仕事をせず、仕事関連の本も読まずに小説を読もうと決めていました。
そんな中で読んだのがこの2冊。
図らずも、いずれも
チェコの
プラハを舞台にした小説でした。
チェコ(
スロバキア)、
オーストリア、
ソ連、ドイツなど、戦争の前中後で大きく体制が変わり、多くの国民が理不尽な仕打ちを受けています。
もちろん、我が国でも戦争による悲惨な経験は似たようなものかもしれません。
景気がいいとか悪いとかいいながら、隣国との関係がどうだとかいいながら、いずれにしても命や自由を奪われる危険のない日々を送れていること自体、感謝しなければならないと改めて感じました。
「HHhH」は、
ホロコースト大量虐殺の責任者ハイドリッヒの暗殺を舞台とした作品。個人的には、タイトルは
ヒトラー、
ヒムラー、
ホロコースト、ハイドリッヒの略ではないかと感じてしまいます。
(本当は違うらしいですが。)
小説の展開、話の進め方が斬新。本来海外の小説はあまり得意ではない(=登場人物の名前を覚えにくいのが原因?)なのですが、長編を一気に読破できました。
一方、「オリガ・モリソヴナの反語法」は
チェコの
ソビエト学校で活躍する舞踏教師が話の中心。日本人作者なので安心して読めます。
春江一也の「
プラハの春」と併せて、
プラハ3部作でしょうか!?