設問15 (11月28日検討予定)
11月21日は三田祭のため、お休みです。
次回講義は11月28日になります。
1
根抵当権とはどのようなものかについて、普通抵当権と比較しながら簡単に説明しなさい。
(20分以内程度)
2
質権とはどのようなものかについて、抵当権との異同を意識しながら簡単に説明しなさい。
(20分以内程度)
3
留置権とはどのようなものかについて簡単に説明した上で、以下の小問を検討しなさい。
(1)
マンションの1室を借りていたAは、家主Bの承諾を得て畳を新品に交換し、エアコンを設置した。賃貸借契約が終了し、Aは退去するにあたり、造作買取請求権(借地借家法32条)を請求することができるが、AはBがこの買取金を支払うまでの間、留置権を行使して部屋を使用することができるか。
(2)
借地人Cが借地上に建物を建てて居住していたが、借地契約の終了にあたり、土地所有者Dに対し、建物買取請求権(借地借家法13条)を行使した。Cは、Dが買取金を支払うまでの間、留置権を行使して建物を使用することができるか。
(3)
Eから不動産をF、Gが二重に譲渡され、Fが先に引渡を受けたが、Gが先に登記を得た。GからFに対する明渡請求に対して、FはEに対する損害賠償請求権を理由に、不動産の留置権を主張できるか。
HがJから借りた時計をIに修理に出したが修理代金未払のままJからIに対して時計の返還請求があった場合、Iは修理代金債権を担保するために留置権を主張することができるか。
4
先取特権とはどのようなものかについて簡単に説明した上で、以下の事例を検討しなさい。
AはBに工作機械を販売し、BはさらにこれをCに転売したが、いずれも代金は未払いであった。Bの債権者DがBのCに対する代金債権を差し押さえたとき、AはBに対する代金債権を確保するため、物上代位によりDに優先して、BのCに対する代金債権を回収することはできるか。
【ヒント】
大判昭和10年5月13日 民集14-876