初めての上告
弁護士登録して5年目。初めて、上告の申立をしました。
日本の司法制度は「三審制」という言葉が有名で、どんな時でも、地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所と、3回の裁判が受けられると思っていらっしゃる方もいるかと思いますが、話はそう簡単ではないのです。
というのも、高等裁判所に不服を申し立てる「控訴」には、不服の理由について制限がないものの、最高裁判所に不服を申し立てる「上告」の場合、憲法違反や、判例違反など、極めて限られた場合に限定されているのです。
今回、私がした上告は、高等裁判所で完全に敗訴したわけではなく、一審で認められた勝訴判決の金額を、一部、高等裁判所で削られてしまったというもののなのです。
50日以内に、上告の理由を記載した書面を提出しなければなりません。とりあえず、上告の申立はしたものの、理由はこれから必死に考えます。
話は変わりますが、夏休みを利用して、伯父のいる福井に行ってきました。福井は、最近、大洪水、美浜原発の事故など、何かと話題を提供してお り、私が宿泊した温泉街でも、「温泉ではないのに、温泉を謳う」宿があったなど、おまけも付きましたが、日本海の雄大な景色と、水平線に沈んでいく日の入 りは素晴らしいものでした。