ハヤリとスタリ:弁護士としての肌感覚と統計データ
弁護士がどのような事件を扱うかについても、その時代によっての流行りがあるようです。
私も弁護士歴が10年を超え、「流行り、廃り」を感じています。
私の師匠が若い頃は、本当に交通事故事件が多かったと聞きました。
最近、弁護士の関与は減っているのではないでしょうか。
昭和55年 事故件数47万件 死者8760名
平成2年 件数64万件 死者10651名
平成16年 件数95万件 死者7084名
平成20年 件数76万件 死者5025名
データを見ると、重大事故は平成2年をピークに減少に転じ、平成20年には死者がピーク時の半数以下になっています。事故件数自体は平成16年頃まで増えていたのですが、最近ではピーク時の8割ほどになっています。
自動車の安全性が年々高まり重大事故が減ったこと、最近の飲酒運転に対する厳しい取り締まりが功を奏していることに加え、被害者がインターネットを通じ容易に賠償に関する知識を得られるようになったことも影響していると思います。
これまで弁護士のドル箱といわれたサラ金相手の過払い金返還請求事件。私はあまり取り扱っていなかったのですが、さすがに下火になってきたでしょう。厳しい経済情勢は相変わらずですが、サラ金会社の体力(支払余力)が危ないですからね。
地方裁判所への破産申立件数
平成16年 22万件
平成20年 14万件
私の事務所でも相変わらずご相談が多いと感じるのが離婚事件。
統計を見ると
昭和55年 結婚94万件 離婚11万件 (離婚の結婚に占める割合12%)
平成2年 結婚72万件 離婚15万件 (同21%)
平成19年 結婚71万件 離婚25万件 (同35%)
結婚が減り、離婚が増えているのは顕著で、統計上3組に1組以上が離婚をしているのです。
本当に今や離婚は全く珍しいことではありません。
悩むよりも早めのご相談を。
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