「チーム」 堂場瞬一 （実業之日本社） ★★★
箱根駅伝を舞台にした小説はいくつもあるはずで、過去にも読んだことがありますが、その中で出場を逃した大学の混成チーム「学連選抜」にスポットを当てるのは珍しいでしょう。
速い選手を並べれば勝てるわけではない究極のチームスポーツ「駅伝」で、敗者の寄せ集めが「チーム」になれるのか。目の付け所がおもしろいです。
ただ、何だか、初めて読むのに既読感が。そう、同氏の競泳メドレーリレーを書いた「水を打つ」とあまりにも似ているのです。
それなりにおもしろいのですが、このシリーズはこれで最後になりそうです。
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